June 20, 2005

史上最低のGP F1は誰のもの?

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■史上最低のGP F1は誰のもの?
 
史上最低の月曜日がやってきた。頭は重い。気分は最低だ。いったいなぜ、こんなことになってしまったのだろう?
 
原因はいくつかあり、それらはねじれの構造を起こしつつ絡み合っている。
 
仝⇔麓圓うまみを独占するという、旧時代的興業体質
 
かつてジャイアンツ帝国に君臨したナベツネ元オーナー。談合癒着で連日新聞やテレビを賑わせている、某財閥系企業のあきれた“慣例”。権力者が我が物顔で「オレはえらい。選手は(ファンは、ユーザーは)バカだ」と言い切る組織に、もはや存在価値はない。
 
ジャイアンツは今まさに過渡期だし、今話題の大相撲も、遅かれ早かれその一途を辿るだろう。旧態然としたやり方では、すでに立ちゆかなくなっている。ファンが、ユーザーが「無能で未熟な蟻」であった時代は(仮にそんなときがあったとして)とっくに終わっているのだ。それに気づかない権力者たち、その怠慢と鈍重さと傲り。
 
占星術でみると、変化はよりはっきりと手に取れる。バブル崩壊直後、大手企業が次々と倒産したが、あれこそその象徴。日産だって、カルロス・ゴーンという若く前衛的な社長を招いたから今がある(当時は40代ですよ!)。独裁をやめ、人と環境と共存し、みんながフラットに利益の恩恵を受けられる仕組みに改革をしていかないと、組織は生き残れない時代なのだ。
 
FIAの体質、モズレーとバーニーという、見るからにいびつな2人の権力者たち。彼らが築いたのは壮大な“砂の城”だ。
 
砂の城。それは文字通り、夢の実現だ。事実、モズレーは自分でもマシンを駆るものね。あのトシで、確かにスゴイ。彼の中に、レースにときめきを見出す少年の心があることは否めない。
 
しかし。すでに老境に入ったこの2人にとって、興味の的は金と権力なのだろう。自分たちの好き嫌いや思いつきで、莫大なマネーと組織と人が右往左往する。おもしろいんだろうね。そんなヤツらに全権をゆだねて興業が成立しているという現状が在る限り、第2第3の“2005年インディアナポリス”は出現するだろう。
 
 
▲リギリの開発競争
 
ミシュランが今回持ち込んできたタイヤは、もしかしたら「ギリギリヤバイ」ものだったのかもしれない。BS浜島氏は、そこを痛烈に批判している。
 
もともと、今年のMIが好調なのは、冬の間に「すごくいいのを見つけた」のが原因。タイヤの素材に関して、目の覚めるような発見があったということだ。それが見事当たり、MI勢は快進撃を続け、BS勢は後塵に甘んじてきた。そこで徹底的に叩かれ続けたBS勢。今回のことで一矢を報いた気になっても不思議ではない。
 
しかし。もしBSがMIの立場だったら? 冬の間に「いいのを見つけ」て、GPを独走していたら? ヤバイ線ギリギリのタイヤで、次々と優勝をさらっていたら?
 
しのぎを削るのがレース。その姿勢は間違ってはいなかったと思う。ただし、限度は必要だ。そしてそれこそ、レギュレーションの役割であるはずだ。
 
 
レギュレーションは誰が決めるの?
 
よく耳にするのが、「レースをわかっていないヤツらが決めるから、こんなレギュレーションになるのだ」という類の批判。もはや「レースのためのレギュレーション」ではなく、FIAの、そして各チームの政治的闘争の道具として使われているため、こんな事態になっていることの証だろう。
 
政治を考えてみるとわかりやすいよね。たとえば郵政民営化。それにより国民がどんな恩恵を受けられるかと言うことより、郵便局関係者のバックアップや選挙区のことしか考えていないでしょ、政治家の先生方は。
 
しかし。数あるスポーツ競技の中でも、F1は特にギリギリの競技。ひとつ間違えれば死に至るリスクがもっとも高いものである。それを・・・「だったら危ないタイヤはいて、壁にぶつかればいい」と言ったある人物。だいたい誰かはわかるけど、ほんと、売り言葉に買い言葉にしても度が過ぎている。
 
 
ず乱を統御するには・・・
 
本来なら、ヒートアップする開発競争やレギュレーションの不具合を修正・操作するのはFIAの仕事だろう。しかしそのFIA自体が問題の巣窟であるわけだから、事はヤヤコシイ。今回のタイヤの問題についても、こうなることは想定の範囲内だったはずだし、賢明なレギュレーションで防ぐこともできたはずだ。
 
しかしFIAはそれをせず、「コンコルド協定に反対してくる不届きもの」たちをばっさり斬り捨てる結果を採択した。ファン不在の“蚊帳の内側”で。
 
 
2005年のインディアナポリスは最低だった。しかし、時代は流れ、昨日のことはいずれ歴史の彼方に葬り去られる。そのとき残るのは、フェラーリの1−2と、モンテイロというドライバーの表彰台の記録だ。たった6台しか走らなかった異例のGPがあったことは、一部の熱狂的なマニアのトリビア以上でも以下でもなくなるだろう。
 


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